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家系総本山 吉村家 レポート

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「家系総本山 吉村家
横浜駅ビブレ裏に鎮座するこちらの名店
一刻も早くあの場所へ赴きたい、その想いから私はセグウェイを操り向かった。
15時過ぎ、想いが通じたのか5分弱の並びで入店に成功。
私「こんにちは。ラーメンとライスを。硬め味濃いめで」
店員「食券のご購入をお願いします」
ここでラーメンとライス、そして欠かせないのが生ほうれん草のトッピング券だ。
いつもは人差し指で食券ボタンを押しているが、ここは期待と日頃の感謝を込めて親指でボタンを押させて頂いた。
通された席はラーメンの仕上げを一括で行う調理場の眼前。
さながらライブ会場でいうアリーナ最前列と言ったところだ。
大量のラーメンを高速で仕上げる店員の親父がまるで浜崎あゆみのように輝いていた。
程なくして私のオーダーが着丼。
ラーメン(硬め、濃いめ、生ほうれん草トッピング)、ライス。
おっといけない、早る気持ちからか箸を5膳も取ってしまった。
箸を一膳、左手に。レンゲを右手にいざ実食
先ずはスープから。
「ムホホ」
思わず感嘆に似た笑い声がこぼれてしまう。
これだ。
この醤油が強く効いた家系独自のスープ。
豚骨醤油では無く、醤油豚骨なのだ。
この味は吉村家が元祖にして最高。
プリキュアもなんでもそうだが、初代が一番崇高である、その証なのだ。
麺はデフォルトが少し柔らかめなので、麺硬めのオーダーが間違いない。
スープをよく染み込ませた海苔をライスに巻いて食べると、そこはまるでタイタニック号の船内パーティのような。
「私はあなたと出会う為に生まれてきたの。あなた無しではいられない」
目を閉じて耳を澄ますたび、海苔をまとったローズのささやきが聴こえてきた。
4口ほどで完食。
立つ鳥跡を濁さず、卓上の布巾でカウンターを綺麗に拭き上げ、退店。
「どうもありがとうございました」
ホールスタッフのご年配の女性の優しく力強い言葉。
「お礼を言うのはこちらの方です。どうもありがとうございました。また、いつか」
雪解けのような一瞬のキスを年配女性スタッフと交わし、私は店を後にした。